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「読んでから見るか、見てから読むか」
のコピーで出版社が映画を制作するという当時では珍しい手法の映画「犬神家の一族」が映画界に一石を投じた。
映画会社が興行収入を算出し制作するのではなく。
映画をつくる基盤である作家、プロデューサー、監督
が作りたい映画、映像化したい作品を世に送り出し始めたのが角川映画。
その映画は作品の質だけではなく出版会をはじめ、
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディアミックスのはしりといってもいい大規模宣伝展開であろう。
もちろん、宣伝だけでの効果ではなく映画一本、一本の質がハイクオリティでなくてはヒットはしないし
途中で角川映画としては不幸な話題があったものの出版社が作った映画ブランドが40年も
続くことはなかっただろう。
1976年、ロッキード事件で田中角栄元内閣総理大臣が逮捕され、前年のクリスマスに発売された
「およげたいやきくん」が一世風靡していたこの年に、映画会社が映画を映画を制作するという
旧態依然とした日本映画界を覆した角川映画。
角川映画第1弾として1976年10月16日に公開された「犬神家の一族」をはじめ、角川書店が出版する
小説の映画化や新鋭映画監督の起用、新人女優の主演抜擢、個性派俳優の主演などで話題作を連発し、
角川黄金期を目の当たりにした世代には嬉しいイベントが開催されている。
まずは、東京国立近代美術館フィルムセンターで
「角川映画の40年」という展示が2016年07月26日から10月30日まで催されている
[wpshot url=”http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/kadokawa/” title=”角川映画の40年” class=””]
当時の
出版物やポスター、チラシ、台本や香盤表のほか
映画に関する記事が掲載された雑誌など映画に
関連した様々なものがが展示されている。
映画の予告編を鑑賞できるようになっている。
映画史の展示物としてはもちろん貴重なのだが、
薬師丸ひろ子、原田知世、渡辺典子の角川3姉妹の当時を見ることができるということが
小生としては何よりうれしい限りである。
角川作品を懐かしく思う人は多いと思うが、アイドル目当てやハードボイルドに陶酔し推理映画にドキドキしたり、アニメのワクワクしたりと十人十色。
その映画がもう一度、映画館のスクーリーンで見れるイベントが「角川映画祭」である。
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東京・愛知・大阪・福岡と
開催上映館は少ないものの足を伸ばしたくなる
上映スケジュールであることは間違いない。